こんにちは!360度トラベラーのかなやん(@kyanatabi)です!
世界一周を考えている方のほとんどが直面するであろう「航空券を世界一周航空券にするかLCCを使うか問題」。
ピースボートのようなクルーズ船での世界一周ではなく、自力で回る場合、出発前にこの二択で迷うことになります。
僕自身、それぞれのメリット・デメリットを考えた結果、世界一周航空券を選んだんですが、今思うと失敗だったと思っています。
僕が失敗した理由も含めて、世界一周航空券とLCCのどちらのほうがいいのかをお話していきます。
目次
世界一周航空券とは
まずは、世界一周航空券とはどういうものなのか。
航空会社の中には、「エアライン・アライアンス(航空連合)」というものに属している会社があります。
日本の航空会社でいうと、JALはワンワールド、ANAはスターアライアンスという航空連合に所属しています。
このワンワールドやスターアライアンスのような航空連合ごとに出している周遊航空券が「世界一周航空券」です。
それぞれの世界一周航空券によって、条件や料金体制などが異なるんですが、共通しているのは、同じ航空連合の航空会社しか使えないという点(一部例外あり)。
ワンワールドの世界一周航空券であれば、世界中のワンワールド系列の航空会社のみ乗れるということです。
世界一周航空券の種類
今ある世界一周航空券の種類は四つです。
- ワンワールド:ワンワールド系列に乗れる
- スターアライアンス:スターアライアンス系列に乗れる
- グローバルエクスプローラー:ワンワールド系列+α
- スカイチーム:スカイチーム系列に乗れる
乗れる航空会社がそれぞれ違うので、強い大陸、弱い大陸があったりします。
例えば、ワンワールド系列には主に南米を飛ぶラン航空という航空会社が属しており、ワンワールドの世界一周航空券は南米に強いです。
逆に、ワンワールド系列にはアフリカを飛ぶ航空会社が少ないため、アフリカには少し弱い航空券となります。
すべての世界一周航空券を解説すると、それだけで長くなってしまうので今回は省略しますが、世界一周航空券の種類によって良い点、悪い点があるので、自分がどの世界一周航空券がいいのか、見極めが必要です。
私が世界一周航空券を選んで失敗した理由
私は、2017年3月~8月にかけて世界一周をしていたんですが、その際はワンワールドの世界一周航空券を利用しました。
成田~リマ(ニューヨーク経由)/ リマ~ブエノスアイレス(陸路)/ ブエノスアイレス~イースター島(サンチアゴ経由)/ イースター島~メキシコシティ(サンチアゴ経由)/ メキシコシティ~ニューヨーク(ダラス経由)/ ニューヨーク~マイアミ(陸路)/ マイアミ~ロンドン / ロンドン~アテネ(陸路)/ アテネ~アンマン / アンマン~マドリード / マドリード~パリ / パリ~羽田
乗れる16区間をフル活用した行程を組みました。
ワンワールドの世界一周航空券は大陸の数によって料金が異なり、私は4大陸だったので、35万円と出国税などその他諸々で40万円ほどです。
このルートを考えるのに3ヶ月程かけて、ようやく納得のいくルートを完成させたんですが、結果的には世界一周航空券にして失敗だったかなと今は思っています。
1.お金が余計にかかってしまった
これが世界一周航空券を選んで失敗したと感じている最大の理由になるんですが、世界一周航空券を利用したことで余分なお金がかかってしまいました。
というのも、世界一周航空券で予約した区間以外にも、結構飛行機に乗って移動したんですよね。
メキシコシティ~カンクン往復=約2万円 / カンクン~ハバナ往復=約3万円 / ロサンゼルス~マイアミ=約1万円 / ロンドン~カサブランカ=約1万5千円 / タンジェ~リスボン=約1万円 / ポルト~リオデジャネイロ=約5万円 / フォルタレザ~フランクフルト=約5万円 / ブリュッセル~バルセロナ=約5千円
合計=約19万円
この中で出発前から別で航空券を買おうと考えていたのは、メキシコとキューバの移動だけ。
世界一周航空券の40万円と合わせて、約60万円を航空券代で支払っています。
もちろん、別で航空券を購入してまで行きたいと思って買っているので、そこに関しての後悔はありません。
私が言いたいのは、世界一周航空券という縛りがなければ、もう少し航空券代を抑えることができたのではないかということです。
試しに、世界一周航空券を利用しなかった場合の、私の世界一周にかかった航空券代を計算してみました。(2019年3月検索)
東京~リマ=13万5千円 / サンチアゴ~イースター島往復=6万5千円 / サンチアゴ~メキシコシティ=3万7千円 / メキシコシティ~カンクン=8千円 / カンクン~ハバナ=1万3千円 / ハバナ~ニューヨーク=1万7千円 / ロサンゼルス~ロンドン=3万2千円 / エディンバラ~マラケシュ=1万2千円 / タンジェ~リスボン=1万円 / ポルト~リオデジャネイロ=5万円 / フォルタレザ~フランクフルト=5万円 / ブリュッセル~バルセロナ=5千円 / バルセロナ~パリ=3千円 / パリ~東京=5万円
合計=48万7千円
予約する時期によって航空券の値段は変わりますし、世界一周航空券ではかからない預け手荷物代がかかる区間があるかもしれませんが、10万円以上安く行ける計算となりました。
正直、ここまでしっかり調べたのは今回が初めてだったので自分でも驚いています。
これはあくまで私の例なので、世界一周航空券を利用したすべての人が当てはまるわけではありませんが、私のように、旅の途中でルートを変える可能性がある方は、世界一周航空券は利用しないほうがいいかもしれません。
2.世界一周航空券で乗らなかった区間がある
これもルートを変更してしまったことに関連しているんですが、実は世界一周航空券で予約していた区間の中に乗らなかった区間があるんですよね。
アテネ~アンマン間、アンマン~マドリード間の二つは、乗っていませんし、区間変更もせずに捨ててしまいました。
世界一周航空券は区間変更もできるんですが、手数料を取られてしまいます。
区間変更をした手数料と、そのまま捨てて別の航空券を予約した値段を比べて、別で購入したほうが安く済んだので、私は区間変更をしませんでした。
単純に計算して、40万÷16区間=2万5千円なので、5万円を捨てたのと同じです。
先程の10万円の差を加えると、15万円を損していることになります。
15万円って、貧乏旅をしていた私にとってはかなりでかい金額ですし、お金を理由に諦めた場所もいくつかあったので、そこに行けたかもしれません。
3.自由な旅が好きだった
世界一周航空券を利用することのデメリットとして、少し自由さが失われてしまうという点があります。
日付変更は無料でできるんですが、先程紹介したように区間変更は有料。
一度予約してしまうと、変えずらくなってしまうので、自由さはあまりありません。
旅のスタイルって、事前に計画して旅するタイプと、その場に行って考えて旅するタイプの二つに分けると思うんですね。
私は、ずっと前者のタイプだと思っていたんですが、実際に旅をすると後者のタイプなのかなと感じました。
現に、事前に計画していたルートとは全然違うルートで旅しましたし、その場の流れで想定外の場所にも行ったりしました。
そういう自由な旅のスタイルだと、この世界一周航空券は向いていませんでした。
世界一周航空券のメリット
ここまで、世界一周航空券に対するマイナスな面しかお話していませんが、もちろん良い点もたくさんあります。
- 一度購入すれば、後にかかる手間や費用がない
- ハイシーズンでも料金が一定
- ビジネスクラス、ファーストクラスがお得に乗れる
- 日付変更が無料
- 預け荷物が無料
- 大手航空会社なので、欠航時などのサポートがしっかりしている
- マイルがたまる
この中で私が特に実感したのは、航空会社のサポートです。
ブエノスアイレスからサンチアゴ経由でイースター島に移動する際、ブエノスアイレスからの飛行機が遅延して、イースター島行きの便に間に合わなくなってしまったんです。
その際、ラン航空はヒルトン1泊と送迎を手配してくれました!
結果的には、イースター島行きの飛行機も遅れていることが発覚して、ヒルトンには泊まれずに終わったわけですが、こんな手厚いサポートが受けられるのは大手航空会社の強みです。
大手航空会社にお得に乗れるという点では、世界一周航空券に敵うものはないかなと思います。
世界一周航空券とLCCはどちらがオススメなのか
これまで紹介したように、世界一周航空券にはメリットもデメリットもあります。
では、世界一周航空券を使うのとLCCで回るのとでは、どちらのほうがいいのか。
これは「世界一周のスタイル」によってちがうと思います。
世界一周の期間だったり、あらかじめ計画して行くかどうか、自分が流されやすい性格かどうかなどによって、世界一周航空券がいい人もいれば、LCCで回るほうがいい人もいると思います。
世界一周航空券に向いてる人
まず、世界一周の期間が半年以内の人は、世界一周航空券のほうがいいと思います。
数ヶ月であれば、ある程度計画通りに進めたほうがいいだろうし、世界一周航空券のほうが計画が立てやすいです。
また、飛行機の時間も優雅に過ごしたいという人も、大手航空会社に乗れて、ビジネスクラスやファーストクラスにお得に乗れる世界一周航空券がオススメです。
LCCだと、機内は狭いですし、乗り継ぎ時間や回数が増えてしまったりもします。
あとは、航空券を毎回探すのが面倒そうだなと思う人も、事前にまとめて購入できる世界一周航空券のほうがいいですね。
- 旅は事前にみっちり計画してくスタイル
- 世界一周の期間が半年以内と短め
- ビジネスクラス、ファーストクラスで移動したい
- 乗り継ぎが嫌い
LCCで世界一周するのに向いている人
世界一周航空券は、どの種類も有効期間が1年間なので、1年以上の長期で世界一周を考えている人は、ほぼ必然的にLCCでの世界一周となります。
そして、LCCで回る最大のメリットでもある「自由な旅」が好きな人は、LCCを使った方がいいでしょう。
乗り換え回数や時間、機内の狭さなどを我慢できるのであれば、LCCで回ったほうが自由さもあるし、航空券代も抑えられるかもしれません。
- 自由に旅したいタイプ
- LCCに乗るのが苦じゃない
- 乗り継ぎが多くても気にならない
- 少し流されやすい性格
さいごに
もし、今の考えで世界一周をするのであれば、私は世界一周航空券は利用せずにLCCを使います。
お金のこともそうですが、一番はLCCの自由さ。
計画通りに進めるよりも自由に旅をするのが好きなので、LCCでの世界一周のほうが楽しめるかなと思っています。
世界一周航空券を使うかLCCを使うか、この問題は世界一周の準備の中で必ず出てくると思います。
その決定に、この記事が少しでも参考になれば嬉しいです。
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